大学生のパソコン事情。 おすすめのPCは? 大学生協のノートPCは買ってもいい?
大学生の必需品である「パソコン」。レポートの作成や履修登録、ゼミや研究室でのデータ解析、卒業論文などでは必須となるほか、自宅でのネットサーフィンにももちろん使います。大学4年間、あるいは6年間を通じて使い続けられるようなノートパソコンはあるのでしょうか? 今回は、大学生のためのPC選びを考えます!
プレインストールソフトが多いPCは動作が重くなりやすく、避けた方がいい
長期間軽快に使い続けることができるノートPCが欲しいなら、富士通、NECのパソコンのように、プレインストールソフトが多いパソコンは選ばない方が無難でしょう。これらのメーカーのパソコンは、誰にでも使いやすいように作られているからダメなのです。
※決して富士通やNECの製品そのものが悪いわけではありません。高齢の方やパソコンに初めて触れる方、デジタル製品がどうしても苦手な方へは、富士通やNECがおすすめです。
誰にでも使いやすいという落とし穴
誰にでも使いやすいパソコンなら、大学生にも使いやすいのだからいじゃないか。と思われる方も多いことでしょう。おっしゃる通り大学生にも使いやすいのです、最初のうちだけは。
これら2大メーカーのパソコンは、誰にでも使いやすいように、様々なソフトがプレインストール、つまりあらかじめインストールされています。例えば、富士通のLIFEBOOK AHシリーズには次のようなソフトがプレインストールされています。
- Microsoft Office 2016
- WPS Office Standard マルチライセンス
- OneNote
- 富士通アドバイザー
- 富士通パソコン お客様サポート
- PCカルテ
- パソコン乗換ガイド
- バックアップガイド
- アップデートナビ
- マカフィー® リブセーフ™
- McAfee Security
- i-フィルター® for マルチデバイス
- @メニュー
- ATOK 2017 for Windows
- Corel® PaintShop® Pro X9 for FUJITSU
- Corel® Digital Studio for FUJITSU
- CyberLink PowerDirector 15 for FUJITSU …ほか多数
これだけのソフトが初めから入っていておトク!と思うかもしれませんが、これがとても厄介なのです。プレインストールソフトが多すぎるせいで、動作が遅い!ということがおこります。
さらに、動作を軽快にしようとプレインストールソフトを削除すると、ソフトを削除したせいで動作が不安定ということもおこりえるのです。
私の大学では、富士通製のノートパソコンが大学生協斡旋パソコンでした。私の周囲では、購入後1年以内に動作が重くて使い物にならないという話がちらほらと聞こえ始め、2年ほど経てば自分のパソコンよりも大学のパソコンを使う方がいいという声も数多く聞くようになります。動作が重くてパソコンがフリーズし、作成中のレポートのデータが消失したというトラブルも数多くありました。これらのPCを購入し、4年間、戦力となる状態でパソコンを維持するのはとても難しい問題です。プレインストールソフトが多いということは、パソコンにとってはマイナスでしかないのです。
MacとWindows、どっちにする?
汎用性の高いWindows
大学の教育用端末はWindowsが多いです。研究室配属後はMacばかりということはあるかもしれませんが、配属前まではWindowsを使う場面が多いでしょう。レポート作成や表計算、プレゼンテーションは、Microsoft社製品であるWord、Excel、PowerPointを主に使うことになります。友達や先生とのデータ共有の際に、Windows版のOffice製品を使っていた方が、互換性の観点から見ても無難であると言えるでしょう。初心者にはWindows機を購入することをおすすめします。MacintoshではWindowsを動かすことができますが、WindowsでMacintoshを動かすことはできません。Macを少しでも使いたいのならMacその必要がないのならWindowsを選ぶのがよいでしょう。
洗練されて使いやすいMacintosh
Mac(Apple)のパソコンはデザインがスタイリッシュでかっこいいというのが挙げられます。Macをカフェで開きながら作業をするのが大学生の夢だったりするかもしれません。OSとハード(本体)を同メーカーが作っていることもあり、OSがアップデートされても長期間安定して動作するという特徴があります。また、ハードウェアのスペックが不十分で使えないというモデルが存在せず、ハズレを引くことがないとも言えます。最低スペックのMacBookProやMacBookAirでも、最低4年間は使い続けることができるでしょう。MacではBootCampや仮想化ソフトを使ってWindowsを動作させることもできますので、Windowsでしか動かないソフトを使いたいという場合でも心配はいりません。PCやスマホがサクサク使えるだけの技量があれば、Macがおすすめです。
大学生協のPCを買ってもいい?
大学生協では、新入生向けパソコンの斡旋なども行なっています。新入生は、引越しなどの忙しさから大学生協のパソコンを即決する傾向にあります。この選択は本当に正しいのでしょうか?
生協PCが悪いということはない、生協PCのメーカーを見て決めよう。
大学生協のパソコンには悪い噂が多いですが、「悪い」とは一概には言えません。大学生協のパソコンは、市販品をベースに作られており、そこに独自のサポート体制が上乗せされている場合が多いからです。
結局は、パソコンの製造メーカーにより良し悪しが左右されます。また、各大学生協によって、年度によって採用メーカーやモデルが違うようです。
私の大学では、富士通のLIFEBOOKとPanasonicのLet’s noteが大学生協モデルとしてラインナップされることが多いです。LIFEBOOKの年は「ハズレ年」と言われ、生協PCを購入したことを後悔する学生が多く、Lets'noteの年は「あたり年」と言われ、生協PCを購入してよかったという学生が多い傾向が伺えます。
おすすめのメーカーとモデルは?
パナソニック (Panasonic) Let's noteシリーズ
Let's noteは、軽くて頑丈なのが特徴です。例えば、CF-SV7HDGQRなどは世界最軽量の本体重量は999g、バッテリーは21時間駆動できるだけの大容量となっています。机から落としても、満員電車で圧力がかかっても壊れないという頑丈さが特徴です。Let's noteの落下試験の動画がありますのでご覧ください。持ち運びの多い大学生におすすめなのが、Panasonic Let's noteです!
レッツノートの頑丈試験 CF-XZシリーズ【パナソニック公式】
DELL,Acer,ASUS,Lenovoなどの海外メーカー品
値段が安くて求めやすいという理由からおすすめなのが、これら海外メーカー品です。製造コストや無駄なソフトウェアを排除することで、低価格を実現しています。これでいて、そのスペックは国内メーカー品を凌ぐほど。大学生活の4年間、ずっと使い続けることができるモデルが多いです。目安としては、7万円以上のモデルを選ぶと、本体スペックとしては申し分ないでしょう。
Microsoft非搭載モデルでも大丈夫?
大学ではMicrosoftOffce製品を頻繁に使います。Office製品は必須で、互換ソフトウェアに手を出すべきではありません。ただ、MicrosoftOfficeは大学から無償で提供されている場合があります。これは、大学がMicrosoftとライセンス契約を締結しているためです。このような大学は多数あるため、一度自分の所属大学に確認をとるのがよいでしょう。
もしも、あなたの通う大学で学生向けにOfficeが無償で提供されるのであれば、自費で購入する必要はありません。
おわりに
学年が進まないうちは、どのパソコンが適しているかわからないものですね。ましてや、入学前ならわからなくて当然。パソコンは卒業までずっと使うものです、即決することだけはやめましょう。ちなみに私は、MacBookPro愛用者です。